本来はDMRを購入した後にMMDVMの導入するのが本来の順番だと思う。
だが、ちょっと順序が逆ではあるのだが、DMR(トランシーバ)を買ってみた。Aliexpressでセールをやっていて、買いやすくなっていたのだ。(笑) MMDVMを使って、インターネットからDMRネットワークに参加するのを目的に作業を進める。
なお、MMDVMの電波は50オーム抵抗に、DMRの電波はダミーロードにそれぞれ食わせる。家の外に電波は出さないつもりだ。あくまでも、インターネット経由で活用しようと思う。
(とはいうものの、MMDVMは移動しない局に追加、DMRは保証認定機を物色中である)
なお、これはダミーロード。DR-1801の半分以上だし、Quansheng UV-K5より高い。(笑)
購入履歴に残っていた値段はこちら。5,495円で買えた。
メーカーはBaofeng、モデルはDR-1801だ。決してFirmwareのupdateをしないように注意書きがあった。モデルとしてRevision UPがあって、旧モデルとなった基板を投げ売りしていたのかも? とんでもなく安かった。(セールが終わった6月28日現在、1台8,000円後半になっている)
また電池の裏を見てみると、なんとFCCのマークも無い。(驚) 一方、リビジョンを記したのか、A6-DMなる丸い小さなシールが貼られている。安売り用のロット識別かもです。
さて、DMRを設定していくには、CPS(Customer Programing Software)なるソフトが要る。Chirpではダメみたいだ。Baofengのサイトに行くとここにあった。
ダウンロードしたzipの中の"DR-1801UV_CPS.exe"を実行すると、"DR-1801A6"なるアプリケーションがインストールされる。
DR-1801とPC間は、BaofengのUSBケーブルがそのまま使えた。UV-5RとかQuansheng UV-k5と同じだ。
使い方としてはQuanshengと似てるかも。RadioがOFFのときケーブルのジャックを刺し、その後ボリュームを回してRadio ONにすると、シリアル通信エラーが起こりにくいようだ。Radio ONの状態でプログラムケーブルを刺すと、シリアル通信に失敗する可能性が高まっているように感じる。Chirp NextでUV-K5を接続するときには、親切にmsg boxが出て教えてくれたが、Baofeng CPSは特にメッセージは無い。
DMRを使うに当たっては、DMR-IDが必要となる。
https://radioid.net/account/login にアクセスし。必要となる情報を埋める。
まず必要となるものは:
①メールアドレス
②(コールサインの根拠となる)免許状の画像(UPloadするために必要)
ライセンスが確認されるとメールにコールサインの確認結果が送られてくる。
その後、https://radioid.net/ にloginして、DMR-IDを要求すると、付与される。
次に登録したDMR-IDをBrandMeistarに登録する。
登録は、https://brandmeister.network/?page=register にアクセスして行う。
①メールアドレス
②パスワード
→(ここのPasswordが、pi-starからBrandMeistarサーバにアクセスするPasswordになる)
※p-starの設定は別記事に纏める
③コールサイン
④DMR-ID
登録が完了するとメールアドレスに連絡が来る。
RadioID.net の設定が終わったら、(BrandMeistar.network の登録を待たなくても)取得したDMR-IDによりDMRの設定を開始する。DMR-IDとコールサインがあれば、前述のCPSを使って、設定が可能だ。
以下、CPSを使ったDMRの設定方法を説明する。
まずは左側画面の"Basic Configs"項目の設定にてコールサインとDMR-IDの設定をおこなう。
次にchannelsで各Chの設定をおこなう。
Digitalのch1はMMDVMに接続するchである。
ここのch1の設定画面に映るにはEditのボタンを押すと、下の画面に遷移する。
ここで設定するのは以下;
Name: 任意だけどMMDVMに接続するので→MMDVM
Freq:MMDVMに設定した周波数→438.2MHz ※TxとRxの送受信同一
Contact:これは後に説明するTG(Talk Group)の設定に使う"Call ID"→暫定的に"Contaclt 1,1"
PTT State:電波が出てなければPTT押せるよう→Channel Free
Slot:Slot 1では複信方式となるので→Slot 2
Color Code:MMDVMに設定するColor Code→1
次に"Contacts"の設定画面。常用するTG(Talk Group)を予め登録する。
具体的に"Contacts 13"の"Group Call 4000"。これは参加しているTGから退出するための"TG4000"を送出するContactsの設定画面。
Contactsで新たに設定したのは以下の通り。
Call ID | Private/Group/All | 番号 | 備考 |
11 | Private | 4401234 | 自分のDMR-ID(実験用) |
12 | All | --- | All(実験用) |
13 | Group | 4000 | TG4000(退出) |
14 | Group | 440 | TG440(Japan) かなり過疎 |
15 | Group | 440110 | TG440110(?聞こえず) |
16 | Group | 44120 | TG44120(日本メイン かなり過疎) |
17 | Group | 44121 | TG44121(?聞こえず) |
18 | Group | 91 | TG91(WorldWide すごくアクティブ) |
TG91(World Wide)は参加者多く、常に人がいる感じ。一方で、44120等、日本人が少ないなぁという印象。中国と米国はすごく多いのに。
運用については、DMR機(DR-1801)にて以下の様におこなう
- Menu > Call ID > 対象のTalk Group選択 > To Ch Contact > Yes
対象のTalk GroupとはGroup Call。91とか44120とか。 - カーチャンク(短時間Tx送信) → 対象のTGに接続される
- 退出:Menu > Call ID > Group Call 4000を選択 > カーチャンク > Lost Linkのアナウンス
このような運用方法としている。別途、MMDVMの設定方法と合わせて、纏めるつもり。
◎参照したリンク
github.com/jg1uaa たいへん参考になりました。
色々な情報を簡潔明瞭に書かれてある、有難うございます;
https://github.com/jg1uaa/dmrhow2-tex/blob/master/dmrhow2.pdf
一方で、pi-starとかDMRというワードでgoogleから辿れる多数のリンクを参考にしたが、
こちらは全体像が見えなくて、まとまりが悪く、試行錯誤にハマってしまうことが多かった。
(2024年6月28日)
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