MMDVM基板の調査

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Aliexplessで売っているMMDVMには2種類ある様だ。

アンテナ1本のタイプとアンテナ2本のタイプ。

前者をPi Zero-Wに、後者をRaspberry Pi3に、それぞれ搭載している。

ただチップの上に表示OLEDが被っていて、肝心なトランシーバLSIが見にくい。OLEDを外したとしても、紫外線を照射しないと、印字がはっきり見えない。そこで、商品紹介の基盤写真から、印字がきれいに見える写真を切り取った。

以下、MMDVMの基盤に載っているチップの調査結果を書き記す。


アンテナ1本のタイプ

全体はこれ

single1.pngここに見えるチップはADF7021が1個とGeehy APM32Fと見える。このGeehy APM32FとはARMプロセッサだ。Jumbo-spotで使われてるとされるST-Micro・STM32F105の廉価版と推定。

7021.png

arm.pngデータシートは以下の通り。

ADF7021 (Rev. D) - ADF7021.pdf

APM32F103x4x6x8 datasheet_V1.0.pdf

ブロックダイアグラムは以下となる。

1本アンテナ.PNG

編集可能形式としてWord描画を貼り付ける。

1本アンテナ系統図.docx


アンテナ2本のタイプ

全体はこれ。

dual2.pngここに見えるチップはADF7021が2個とGeehy APM32Fと見える。

データシートはアンテナ1本の場合を参照。

ブロックダイアグラムは以下となる。

2本アンテナ.PNG

編集可能形式としてWord描画を貼り付ける。

2本アンテナ系統図.docx


発射可能な電波の形式及び周波数の範囲
F7W 430MHz
変調方式
F7W GMSK, 四値周波数偏移変調
終段管 (名称×個数・電圧)
ADF7021 × 1 個 3.3V
定格出力
20mW

システム、変調方式、占有周波数帯幅、電波形式は以下の通り;

システム 変調方式 占有周波数
帯幅
電波形式
DMR 4FSK 12.5KHz F7W
D-Star GMSK 6.25KHz F7W
YSF 4FSK 12.5KHz F7W
NXDN 4FSK 12.5KHz F7W
P25 4FSK 12.5KHz F7W
M17 4FSK 12.5KHz F7W

M17の規格はこちら


参考ソース
総務省のpdf
FacebookのM17projectのページ

(2024年9月6日 修正追記)