WPSDの運用

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前記事の"WPSDの導入"に引き続き、「運用」について書き記す。

DMRの設定で共通項目としては

周波数:438.3MHz(MMDVMの周波数)
スロットTS:2
カラーコードCC:1

ターゲットグループTG(Contact-Number) は接続先に応じて変えるものとした。


BrandMeisterネットワーク

BrandMeisterネットワーク(以下BM)に接続運用でのWPSD操作の例。

まずはDashboardからAdmin>Configureと画面を遷移させる。
BMの項目で、BMサーバ指定とBMのパスワードを設定し、スイッチをONApplyで反映する。
※韓国のサーバーがping応答が早いので指定した。USA(3403)よりも遅延が少ない様な気がする。

1.png

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BrandMeisterの接続先はpingの反応が早い韓国にした。USAのほうが安定しているかは継続観察中だ。

さて、ここでDMRからTG(Contact-Number)91に設定し、カーチャンクを入れる。
するとTG91に接続され、交信が可能となる。

4.pngここでDMRからTG(Contact-Number)4000にてカーチャンクを入れることで、"Lost Link"のアナウンスとともに接続解除される

Dashboard > Admin > BrandMeister Managerに遷移した画面

7.png

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6.png上記の画面で、TG(Contact-Number)4000を発出して退出した状態が確認できる。なお、実際の交信の際はDMRのみの操作で良い。(Admin>BrandMeister Managerのアクションは不要)

一方で、"Drop all dynamics"を押しても、TG91から退出できなかった。TG(Call-Number)4000の発出が必要の様だ。

以上がBrandMeisterの例。TG91を例に操作例を示した。


TGIFネットワーク

TGIFネットワークに接続するには、下記の"TGIF network settings"を設定する。

a.png

ここで、TGIF-245(Japan245)にアクセスするときには、DMRでTG(Contact-Number)を5000245(7桁)に設定する。ここでカーチャンクを入れるとTGIF-245に接続される。

TGIFのTG接続はDashboard>Admin>TGIF Managerでも設定できる。
("tgif.network"からのself careで設定するのと同様に)
しかしTGIFネットワーク上で通信するには、5000000+TG(7桁)のContact-NumberをDMRに設定して通信をおこなう。

b.png

c.png以上がTGIFの接続方法である。


XLXサーバーへの接続

"XLX296-F"への設定例を以下に説明する。どのモジュールがDMR接続用になっているかはXLXサーバーの設定により異なる。XLX296ではFのモジュールを"DMRとYSFの相互通信用"*としてある。
*xlxdをcompileする際にmain.hでFのモジュールを"default module"と定義してcompileした。

9.png
以上の操作を行うと、"Link to XLX two-nine-six F"のアナウンスがある。
その後、DMRをTG(Contact-Number)6に設定し、XLX296-Fでの交信が可能となる。
※WPSDでXLXサーバーをDMRゲートウェイにするときはTG(Contact-Number)6とする。


DMR2YSFによるYSFネットワーク

最後にDMR2YSF(クロスモード)の設定。

YSF32592-US-America-Link(YCS312)への接続を例に説明する。

DMR2YSF.pngこのときDMRの設定は、TG(Contact-Number)7000010(7桁)とする。


以上、WPSD上でDMRを使用する方法について纏めた。

(2024年8月24日)